訪問看護におけるリハビリとは
病気や障がいを持つ方が住み慣れた自宅で安心して生活できるように、
理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)が
自宅を訪問し、日常生活の自立を支援するためのリハビリや
自宅の環境に合わせたリハビリを行うことで、
身体機能や日常生活動作(ADL)の改善、
生活の質(QOL)向上を目指します。
1. 状態確認
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疾患の進行状況を把握
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バイタルサイン(血圧・脈拍・体温・呼吸)や痛みのチェック
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病状の悪化兆候の早期発見
バイタルサイン(血圧・脈拍・体温・呼吸)の測定や痛み、倦怠感の確認を行い、無理のない範囲で訓練を実施。
疾患ごとのリスク管理を徹底し、症状の悪化兆候を早期に発見をします。

2. 身体機能の維持・向上
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関節可動域訓練、マッサージやストレッチ
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筋力増強訓練、神経筋促通訓練
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姿勢・バランス訓練
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歩行訓練 など
利用者さまの身体機能を維持・ 向上させるためのリハビリを行います。
筋力や関節の柔軟性を保つ運動、歩行やバランス訓練、神経筋促通などを実施し、転倒予防や動作のスムーズ化、持久力の向上を目指します。

3. 日常生活動作(ADL)訓練
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起き上がり・座位保持訓練
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食事動作訓練
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トイレ動作訓練
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入浴動作訓練 など
利用者さまができる限り自立した生活を送れるよう、日常生活動作(ADL)訓練を行います。
起き上がり・立ち上がり・移乗・歩行の練習や、食事・排泄・入浴・更衣などの動作を改善する訓練を実施。
利用者の状態に合わせ、動作のコツや介助方法を指導し、生活の質(QOL)の向上を支援します。

4. 呼吸リハビリ
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口すぼめ呼吸、横隔膜呼吸
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胸郭ストレッチ
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排痰体位ドレナージ
呼吸を楽にし、息切れを軽減するための訓練を行います。
口すぼめ呼吸や横隔膜呼吸の指導、体位ドレナージによる排痰促進、呼吸筋を鍛えるトレーニングを実施。
慢性呼吸器疾患や在宅酸素療法(HOT)を利用されている方の呼吸機能を維持・向上させ、肺炎予防や生活の質(QOL)向上をサポートします。
